Apple Intelligenceで長いスレを要約|IDと返信ツリーを3行に

もくじ

Lichenでは、Apple Intelligenceを使って、スレの中のやり取りを3行に要約できます。

要約できるのは、ある人(ID)がこのスレで何を言っているかと、返信ツリーでどんな議論になっているかです。どちらも、IDや返信ツリーのポップアップの上にある「内容を要約」のカードから使えます。

要約はすべてiPhoneの中で作られ、スレの内容が外部に送られることはありません。この記事では、使い方に加えて、スレ全体ではなくIDやツリーを要約している理由と、そのしくみを図で紹介します。

こんな人におすすめです

  • 長いスレの途中から参加するとき、話の流れをさっとつかみたい
  • レスバトルや長い返信ツリーが、何の話になっているのか知りたい
  • 同じ人がスレの中で何を主張しているのか、まとめて把握したい

なぜIDと返信ツリーを要約するのか

スレ全体の要約には、限界がある

いちばん分かりやすいのは「スレ全体を要約する」ことですが、Lichenではあえてそうしていません。理由は2つあります。

ひとつは、スレの話題はひとつではないことです。ひとつのスレの中でも、話はあちこちに飛び、いくつもの話題が同時に進んでいます。全体をまとめても、ぼんやりした要約になりがちです。

もうひとつは、端末の中で動くAIが一度に読める量に限りがあることです。Appleの技術資料(TN3193)によると、iPhoneの中で動くApple Intelligenceのモデルが1回に扱えるのは4,096トークンまでです。日本語はおよそ1文字が1トークンなので、指示の文や、AIが書き出す答えも含めて、数千文字ほどになります。1,000レス近くまで進んだスレは、数万文字になることも珍しくありません。

資料の中でも、iPhoneで効率よく動かすには扱える量を小さくする必要があることや、AIには作業に必要な情報だけを渡すことが勧められています。

「会話に混ざる」ための要約

そこで、要約する範囲を「ひとりの発言」と「ひとつの返信ツリー」に絞りました。

  • この人は、このスレでこんな主張をしている
  • このレスバトルや長いツリーは、こんな話題で盛り上がっている

こうしたことをさっと把握して、途中からでも会話に混ざれるように、という考えで設計しています。範囲を絞っているので、AIに渡す量も少なくて済み、まとまりのある要約になります。

要約は、タップしたときだけ

ポップアップの要約は、カードをタップしたときだけ作ります。端末の中のAIで要約を作るのは、それなりに時間がかかり、iPhoneへの負荷もかかる処理です。ポップアップを開くたびに自動で動かすと、読みたくないときにも処理が走ってしまうので、必要なときだけ動かすようにしています。

使い方

IDの発言を要約する

  1. レスのIDピルをタップして、IDのポップアップを開きます
  2. いちばん上に「内容を要約」のカードが出ます
  3. 「タップして要約する」をタップします

「まとめています…」と表示されたあと、そのIDがこのスレで何を言っているかが3行で表示されます。「〜と主張している」「〜に興味がある様子」のように、その人を主語にしてまとめます。

返信ツリーを要約する

  1. 本文中の「»N」や安価ピルをタップして、返信ツリーのポップアップを開きます
  2. ツリーの上に「内容を要約」のカードが出ます
  3. 「タップして要約する」をタップします

返信ツリーの要約は、第三者の目線で「〜について議論している」「〜という意見と〜という反論がある」のように、論点や対立、結論をまとめます。

ポップアップに別のツリーを追加したときは、ツリーごとにカードが出るので、それぞれのツリーを別々に要約できます。ポップアップの使い方は、ポップアップの記事で紹介しています。

要約の見方

要約は3行の短い文で表示され、下に「端末内で生成」と添えられます。カードの枠には、Lichenのテーマカラーのグラデーションが付いています。

カードが出る条件

  • Apple Intelligenceに対応し、有効にしている端末であること
  • 要約する対象のレスが2件以上あること(1件だけのIDや、返信のないレスには出ません)

名前のポップアップには、要約のカードは出ません。

しくみ①:どこで、どんな観点で要約するか

Lichenの要約は、場所ごとに「何を集めて、どんな観点でまとめるか」を変えています。

Lichenで要約できる3つの場所。IDのポップアップはその人が何を言っているか、返信ツリーのポップアップはどんな議論か、HomeのウィンドウのSUMMARYはスレ全体の流れを、それぞれ3行にまとめる
要約できる3つの場所。どれも端末の中のApple Intelligenceで3行にまとめています。

同じ「3行の要約」でも、IDは本人を主語に、ツリーは第三者の目線で、と書き方を変えています。読む人が知りたいことが、場所によって違うからです。

Homeのカードをタップして開くウィンドウにも、スレの流れを3行にまとめる「SUMMARY」があります。こちらはウィンドウを開くと自動で作られます。くわしくはせり上がるプレビューの記事で紹介しています。

しくみ②:ポップアップの要約ができるまで

ポップアップの要約ができるまで。タップすると、まとめ済みならすぐに表示し、まだなら対象のレスを集めて、新しいレスから決まった量まで選び、端末の中のApple Intelligenceで観点に合わせて要約し、3行に整えて表示する
ポップアップの要約ができるまで。要約の処理はすべて端末の中で行っています。

新しいレスから、決まった量まで選ぶ

IDやツリーのレスが多いときは、新しいレスから順に、AIが一度に読める量に収まるところまでを選びます。そのうえで、改行をまとめて1レスを1行にしてから渡しています。

要約の指示で工夫していること

Apple Intelligenceには、レスと一緒に、次のような指示を渡しています。

  • 観点に合わせた指示:IDなら「この人が何を言っているか」、ツリーなら「どんな議論になっているか」が伝わるように
  • 煽りや荒らし、関係のない雑談は除く:掲示板ならではのノイズに引っぱられないように
  • ラフになりすぎない、簡潔な文体で:掲示板の口調につられて崩れた文にならないよう、短く整った3行にまとめます

AIの答えに見出しや箇条書きの記号が混ざることがあるので、それらを取り除いて、3行の文だけに整えてから表示します。

一度まとめた要約は、すぐに表示

一度まとめた要約は、アプリを起動している間は覚えています。同じIDやツリーのポップアップを開き直したときは、作り直さずにすぐ表示されます。

そのIDの書き込みや、ツリーへの返信が増えたときは、内容が変わっているので、もう一度タップすると新しく作り直します。

要約できなかったとき

内容によっては、Apple Intelligenceが要約を作れないこともあります。そのときは、カードに理由が表示されます。「もう一度」をタップすると、やり直せます。

よくある質問

「内容を要約」のカードが出てきません。

Apple Intelligenceに対応し、有効にしている端末でだけ表示されます。また、対象のレスが1件だけのときは表示されません。

要約のために、スレの内容が外部に送られることはありますか?

ありません。要約はApple Intelligenceを使って、iPhoneの中だけで作っています。データの扱いについては、データとプライバシーの記事で紹介しています。

スレ全体を要約することはできますか?

ポップアップでは、IDや返信ツリーの単位で要約します。端末の中のAIが一度に読める量に限りがあり、スレの話題もひとつではないためです。スレのおおまかな流れは、Homeのカードを開いたときのSUMMARYで確認できます。

要約が実際の内容と少し違う気がします。

要約はAIが作るもので、細かいニュアンスが抜けたり、まとめ方が偏ったりすることがあります。気になるときは、ポップアップの中のレスを直接読んで確かめてください。

自動で要約されないのはなぜですか?

端末の中で要約を作るには時間がかかり、iPhoneへの負荷もかかるためです。ポップアップの要約は、タップしたときだけ作るようにしています。

今回の記事の内容は参考になりましたでしょうか?

掲示板専用ブラウザ「Lichen」はiOS機能をフルに活用したUI/UXと、丁寧に作り込んだタイポグラフィで快適な専ブラ体験を目指しています。

皆様からのご要望やフィードバックが日々の開発の励みとなりますので、お気づきの点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム:https://forms.gle/Ye8MgjpmATaZuPuD6

まだ、Lichenを体験したことがなく、このアプリが気になった方はApp Storeからインストールしてみてください。

それでは、次回またお会いしましょう。

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